その時季の旬の素材を食べましょう

初物を食べると、長生きをするときいたことがあります。
季節を感じる仕事をしているせいか、
梅がほころび始めたね、水仙がたくさん咲いたよ、とか、
桜餅どうぞ、柏餅、ご一緒に、とか、集まりがあると、
特に、季節のものを囲んで、話が盛り上がります。
この国は四季があるので、明確に自然の変化を肌で感じることができ、
それとともに、季節の旬の味に出会い、自然の恵みの中で生活してきている
ことを実感できます。
そんな中、私が忘れられない食事があります。
立派な料亭です。
季節の料理がいただきたいと思い、「如月」御膳を注文しました。
そこは、おせち料理も注文するために、味がわかっているので
安心していたのです。
ところが、予期せぬことがおきました。
「如月」御膳、私はもう、2月も終わりにさしかかろうとしている
頃に、その料亭で、その名前の料理を注文したのですが、

出てきた懐石風の料理は、黒豆のゼリー寄せ、ゴマメ、なにやら、
栗きんとんをベースにしているのでは?とおもわれるもの、
昆布巻き、練り製品・・・
どこかで、いただいたような物です。
お店側は、直接、おせちを手渡ししませんし、いちいち、客の
名前と顔など、確認しませんので、わからないと思ったのでしょう。
私は、何とも言えない気持ちで、とけかかった黒豆ゼリーを
残させてもらい、店をあとにしました。
その時季に、もっとも、おいしいものをその素材をいかした
調理法で提供する、やはり、家庭の料理は大切にしたい、
そう感じた経験でした。